Column

2018年7月18日 「6時間走りっぱなし」から三十数年の時を経て「6時間飲みっぱなし」へ。

2018年、7月14日、正午。
新宿歌舞伎町。

気温35度。アスファルトの上は40度以上はあっただろう。
まさに「酷暑」。国生さゆりもビックリだ。

そこに集まった50歳から55歳までの中年オヤジ13人。
やたらガタイがいいオヤジも数名。
圧迫感>>>>>>>>>清涼感。

しかし、このメンバーが一緒なら、 気の小さな私でも歌舞伎町を堂々と歩ける。


はたから見たらどんな集団に映っているだろうか。

30数年前、
「疾風」の如くコートを駆け回り、
「華麗」にシュートを決めていた面影は微塵もない。

「痛風」の一歩手前で、
「加齢」に伴う数々の疾患を抱えてる
集団にしか見えないだろう。


前置きが長くなったが、
我が母校のバスケット部OB会の時の話。

この13人は、連絡が取れる2期から6期までのOBで、
当日、都合のついたオヤジたち(ちなみに私は5期)。


私は当日、連日の暑さと、
夜中のサッカー&テニス観戦による寝不足で真昼間から先輩相手に飲めるような体調ではなかった。

ところがどっこい大作である。

先輩、同期、後輩の顔を見るや否や、
体にまとわりついていた鉛が、
嘘のように消えていった。

勘違いをしないでいただきたい。
先輩を前に、緊張で消えたのではない。

鉛を消したのは、
一瞬にして三十数年前に時計の針が巻き戻る感覚、
その懐かしさと嬉しさに他ならない。

現役の時から今に至るまで、
高圧的で先輩ヅラをする先輩は一人としていない。

どこかの高校野球部のような、
軍隊体質や文化はなかった。

昔も今も、
どれだけはしゃいでいても、
どれだけ飲んでいても、
一人一人に気を配れる、
人間味あふれる先輩・同期・後輩ばかり。

同じ時間を過ごしたのは1〜2年に過ぎない。
なのに会った瞬間に蘇る、連体感、一体感、高揚感…。
泡を吹くような猛練習に耐え抜いた者だけが得られる感覚である。


帰宅部や文化部だった者には
わかるかなぁ〜
わかんねぇだろうなぁ。

ジョン・レノンではないけど、
想像してごらん。

空調のないサウナのような体育館で
6時間走りっぱなしだよ。
途中の休憩&水分補給は1回のみ。

そりゃ一人や二人、泡も吹く。

そんな仲間たちが、
三十数年の時を経て、
歌舞伎町ど真ん中で6時間飲みっぱなし。

私は3次会で引き上げたが、
帰る路線が一緒だった先輩数人は、
4次会で24時近くまで飲んでいたらしい。

次回は母校体育館でOB戦とのこと。
間違いなくドクターも呼んでおいたほうが良いだろう。


我がバスケ部には「伝統のスクワット」があった。
すべての練習メニューの最後の最後に、
全員が手をつないで輪になり、スクワットを行う。
50回からスタートして、1日ごとに10回づつ増えていき、
300回まで行くと、また、50回からのスタートとなる。

くどいようだけど、練習の最後だからね。
真夏とか、もう干からびてて、立っているのやっとの状態からスクワット300回だから。

入部したての1年生は、200回も過ぎると膝を曲げた状態から
体が起き上がらなくなる者も何人かいた。
ところが、手をつながれているから無理やり引き上げられる。
滅多なことでは怪我をしない強じんな下半身と、簡単には折れないメンタルが築かれたわけである。

ということで、来たるOB戦に向け、
私は本日からスクワットを開始する。
1回からスタートして、1週間に1回づつ増やす。
これなら続けられるだろう。

ではでは。