Column

2022年8月31日
エピソード、逗子の巻<2>


猛暑続きだった夏も終わりますね。
ただ、在宅続きの私の実感としては
「今年も冷夏」でした。
電気代にはおったまげましたが、、。

さて、「エピソード、逗子の巻」
の続きです。

小学校4年の時のエピソード。
どんなレアなエピソードだったでしょう。

ヒント:
下手なホラー映画や怪談話より怖い

1)
逗子市内を流れる川で
全長7メートル位の巨大生物
「ズッシー」に2回も遭遇。

2)
痴漢に2回も遭う。

3)
痴女に2回も遭う。

正解は、、


2)の痴漢に2回も遭う。でした。

ゲイによる幼児わいせつ(未遂)に
遭ったんです。2回も。

放課後、校庭で仲間達と
野球をしていた私は、
20歳代と思われる男性Aから
声をかけられました。

「君、いいセンスしているね。
もっとバッティングが良くなるコツを
君だけに教えてあげるよ。
ちょっとこっちにおいで」

と連れていかれたのが体育館裏。

若干の危うさを感じながらも
野球のコーチングという
新種の誘い言葉に釣られ、
いそいそと男性Aの後を
着いていった私。

そして、男性Aが振り返るや否や
私に思い切り抱きついてきました。

あまりの恐怖に声も出せず
全身が硬直する私。

男性Aは私に頬擦りをしながら
身体中を撫で回してきます。

ようやく硬直から溶けた私は、
全力で腕を振り払い、
脱兎の如く何とか逃げました。

危うく私のファースト・キスの相手が
幼児わいせつ犯になるところでした。

私に体力と運動神経があったから
よかったものの、
体力のない子だったら
されるがままだったでしょう。

まさか、恋の告白の聖地である
体育館裏で痴漢されるとは。

これが一度目。

二度目はそれから数ヶ月後。

逗子海岸から少し奥まった
岩場で友人二人と
釣りをしていた時のこと。

ふらふらと一人の30歳代と思われる
男性Bが近づいてきて
私に声をかけます。

「そこでは釣れないよ。
あっちの岩の奥の
ポイントの方が釣れるから」

中々釣れなかった私は、
ついついその言葉に乗せられ

「じゃあ俺そっちで少し
釣ってみるわ」

と男性Bにすすめられた岩場に移動。
友人といた場所から
30メートルほど離れたところでした。

移動する時、男性Bは
ついてくる様子もなかったので、
特に危うさは感じてはいませんでした。

移動して釣り糸を垂らした数分後

「どう、釣れた」という声が。

振り返ると先程の男性Bが私の後ろに
立っていました。

その時ようやく、男性Bから
数ヶ月前にあった
幼児わいせつ未遂犯・男性Aと同種の
空気を感じ取ったのです(遅い!)。

(やばい、、逃げよう)

と釣り道具をまとめようとしたとき、
ガバッと後ろから抱きつかれました。

この時は二度目ということの
慣れもあったのか(慣れるか!)
硬直することなく、
抱きつかれた瞬間、するりと腕を抜け、
すぐさま友達の元へ。

「もう帰ろう!」と友人に叫ぶ私。
「なんで、まだ何も釣れてないよ」
と友人。

私は後ろを追ってきた男性Bを指差し

「いいから!早く!
あの人やばいから!」

私の剣幕に押されたのか、
慌てて荷物をまとめて、
二人でその場から全力で逃げました。

何が起きたのか。

私はそんな二度の恐怖体験を
学校の先生にも友人にも警察にも
親にも話さなかったんですよ。

なぜか恥を晒すような気がしたというか
からかわれるんじゃないかとか、
うまくは言えませんが黙っておくべきと
思ったんですよね。

下手したら誘拐されたり
殺害されてたかもしれない。
そんな恐怖のエピソードでした。

それだけ私が美少年だったと
いうことでしょう(笑)。

どうですか。
大宮での欽ちゃんとの共演や
頭蓋骨骨折よりレアでしょ。


さて、久しぶりの
オススメ映画コーナー。

今回は「ちはやふる〜結び〜」。

原作はコミックで、
高校競技カルタ部が舞台の
青春映画です。

この映画、
「上の毛」「下の毛」に続く、、、

間違えました。

「上の句」「下の句」に続く、
シリーズ3作目。

競技カルタを通じて、
成長あり、仲間との絆あり、
そして、ちょっとした
恋愛エッセンスありと
青春映画の王道といえば王道の作品。

心理描写が秀逸で、個人的には
かなり気に入っています。
競技カルタという設定も斬新で新鮮。

長くなるので、あらすじや評論は
ネットで見てください。

シリーズ3作目の「結び」は
名言、名ゼリフが盛りだくさん。

例えば、

偏見、先入観、既成概念。
そういうフィルターを通る前の、
ありのままの音を聞く。
自分で引いた線を超える時、
見慣れた景色さえ別世界になる。

本当に強い人は、周りを強くする。
後進の者には希望を与え、
相手には敬意を、そして、
仲間には、勇気を与える。


いいでしょ。

価値観や思考が年々凝り固まっていく
私には結構響きましたね。

さめざめと泣ける映画ではないけど、
全編を通してグッとくる
シーンやセリフが多く、
私の中では星4つ。

主人公役の広瀬すずもいいけど、
個人的には、永世名人役の賀来賢人
名人クイーン役の松岡茉優の二人、
絶妙でしたね。

ではでは。