Column

2023年1月30日
「平」、それが大事


先週、
数十年に一度という強い寒波が
列島各地を襲いました。

昨年夏には世界各地で
熱波による被害が多発。

「波」と言うのは
穏やかに越したことはありません。

人間の感情の波も。

短気は損気。
怒り、イライラ、焦りの感情など
大抵はマイナスに作用します。

何事も平穏、平均、平坦、平静が
望ましいです。

感情の波を「平」に保つこと。
普段からそれができる人を
私は「波平」と呼んでいます。

国民的長寿アニメ「サザエさん」。
平和な家族の象徴とも言えるアニメです。
その主人の名前を「波平」にしたのは
作者が平穏な家族や社会を望んでつけた?
あながち間違った推理ではないのかと。

どうでもいいですが、
波平の年齢設定、54歳だそうです。
数十年前の54歳なんて概ね
あんな感じだったんでしょうね。

まあ、よほど根が深くない限り
怒りやイライラの9割は
一晩経てば収まっているものです。
言いたいことは明日言いましょう。


ということで
私の好きな名フレーズ~3
今日は2本お届けします。

1本目。

東京の冷たい壁にもたれて
1メートル君は60センチ
とてもステキさ

1975年「東京の冷たい壁にもたれて」より

今の時代、コンプラ的に
こういうのはNGなんでしょうが、
センスの塊みたいなフレーズです。


2本目。

俺の言葉は言い訳で終わり
君の素振りはひどい仕打ちで終わる
お茶は飲み干され、酒は尽きて
白いテーブルに黒い時間が残る

1978年「シネマクラブ」より

「シネマクラブ」のこの描写、
恋愛末期の男女の最後の
外食シーンなんでしょうね。

覚悟を決めた女性と、
踏ん切りつかない男性。
やりきれない痛々しい場の空気と
時間が伝わってきます。

少し付け加えると2番の歌詞で

子供のようにはしゃいだ声で
そしてあのドアをもう出ていくんだろう。

というくだりがあります。
腹を決めた女性が、あえてはしゃぎながら
店を出ていく。
店を出たあと、泣き崩れているか、
スッキリして足取り軽やかなのかは
想像するしかありません。
いや〜ドラマですね〜。

ではでは。